6月11日から2泊3日の日程で、JA女性部(中村 昌子 部長)の研修旅行が行われ、同会員19名が参加しました。

1日目、小松空港到着後、最初の研修は、九谷焼きへの絵付け体験です。『九谷満月』の担当の方の説明を受け、絵を描くのが苦手な人でも気軽に体験できる『ぬりえ皿』に挑戦しました。「ここは何色にしようかな?」「あえてはみ出すのも良いよね!」と話ながら黒・青・緑・黄・赤の5色を使い、みなさん真剣な表情で筆を動かします。旅の記念に日付を入れる方、トンボやニコちゃんマークを描く方など、世界に1つだけのお皿を完成させました。

1日目の研修を終え、宿泊先である山代温泉『白山菖蒲亭』へ。夕食までの時間、旅館の周りを散策したり、売店で買い物を楽しんだり...それぞれ、思いおもいの時間を過ごしました。

夕食では「これなんだろう?」「この料理おいしいね!」と豪華な食事に会話も弾みます。お腹が満たされたところで、カラオケと踊りで大いに盛り上がり、仲居さんとも仲良くなり、盆踊りを教えていただきました。「掘ってー掘ってーまた掘って...」とみんなで声を出し踊り、とても楽しい賑やかな夜を過ごしました。 

2日目、最初の研修先である『箔巧館』では、姫手鏡への金箔貼り体験に挑戦。初めにデザインシールを2枚選び、金箔を貼る場所を決めます。その後、先生に接着剤を塗ってもらい、数分待ってから金箔を貼ります。「貼り残しがないように、指をトントンして貼ってください」との説明を受け「これで大丈夫かな?」「意外と難しい...」と話しながら実践した後、先生に上からトップコートでコーティングをしてもらいました。乾かしてからデザインシールを剥がすのですが「ちゃんと付いてるかな?」と慎重に丁寧に作業する姿が伺えました。

体験後は、『兼六園』の散策です。入り口で1人1本の傘を受け取り、ガイドさんの説明を受けながら庭園内を歩きます。金沢では『弁当忘れても傘を忘れるな』と言うくらい天候が変わりやすく雨が多いとのことでしたが、散策中、雨は降らず、昼食場所である近江町市場へ向うため、バスに乗り込んだとほぼ同時のタイミングで雨が降り出し「私たち運が良いね!」「日頃の行いが良いからだね!」と盛り上がりました。

各自で昼食を楽しんだ後は、東山ひがし茶屋街へ。次の見学先である妙立寺(みょうりゅうじ)が、少しでも予約時間に遅れると見学させてもらえないとのことで、少し気持ちが落ち着かない中での散策ではありましたが「風情のある街並みで素敵だね」と和の雰囲気を楽しむ会員の姿や「どれにしようかな?」「何個買おうかな?」と家族へのおみやげを悩む会員の姿が見られました。

ひがし茶屋街で買い物を楽しんだ後は、妙立寺の見学です。妙立寺とは、加賀三代藩主・前田 利常が建立したもので、複雑な建築構造と外敵を欺く仕掛けから、忍者寺(にんじゃでら)とも呼ばれています。また、その時代は城以外に3階建て以上の建物は認められていなかったことから、外観は2階建てですが、中は4階建てという驚くべき構造になっています。

案内人の方の先導で『仕掛け賽銭箱』・『落とし穴階段』・『隠し階段』などなど...ここには書ききれないほどの仕掛けを見せていただきました。「すごい考えられた仕掛けだね」「案内をしてくれた人の説明の仕方が良くて面白かった!」と皆さん満足そうでした。

その後、宿泊先である和倉温泉『日本の宿 のと楽』へ向う途中、ドライバーさん・バスガイドさん・添乗員さんの計らいで、当初の予定にはなかった千里浜海岸の砂浜の道路『千里浜なぎさドライブウェイ』をバスで走行してくれました。突然のサプライズに、うとうとしていた会員が目を覚ますほど、バスの中は歓喜に包まれていました。

3日目、『新湊きっときと市場』で買い物を楽しみ、『富山市ガラス美術館』で芸術に触れ、『源ますのすしミュージアム』にて昼食をいただき、小松空港へ。「もうおみやげは買わない」と言いつつも最後の買い物を楽しむ会員の様子が伺えました。

3日間は、日常生活を離れ、体験や見学、食事や買い物など、金沢を大いに満喫することができました。快く送り出してくれた家族へのおみやげをかばんにたくさん詰めて、楽しかった思い出とともに清水町へ帰ってきました。

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