平成24年度から、北海道清水高等学校の協力により始まった食品実習は、当JA女性部員が地元の高校生と交流しながら、食品加工について学ぶことを目的に行われています。

 今年度は全部で3回の食品実習が行われる予定となっており、9月11日に1回目の『ラザニア&食べづらい。カレーぱん作り』が行われ、女性部員6名が参加しました。
 講師は通常であれば、食品を学ぶ生徒ですが、今回は、9月6日に発生した胆振東部地震の影響により授業を行えなかったことから、牧先生より主な説明を受けました。

 まずは、ラザニアの生地づくりです。台の上にディラムセモリナ粉を山型に置き、中央にくぼみを作り、卵を入れます。フォークで卵を軽く溶き混ぜ、塩を加え、卵を混ぜながらオリーブオイルを加えたら、指先で周りの粉を崩すように混ぜ、両手を使い、こねていきます。ここまでの工程を先生に実演で見せてもらい、2人1組に分かれ実践。粉で囲んだ卵が決壊しないよう慎重に、おそるおそる粉を崩し「難しいね!すぐ決壊しちゃいそう...」と話しながらも真剣に取り組む様子が見られました。
 表面につやが出るまでこねたら生地の水分を均等にするため、真空パックにします。「本来であれば、冷蔵庫で半日から1日寝かせるのですが、真空パックにすることで同じ効果が得られます。」との先生の説明には、皆さん驚かれているようでした。

 生地を休ませてる間に、ミートソース作りに取り掛かります。オリーブオイルを多めに入れた鍋に均一にスライスしたニンニク2片を入れ、弱火で炒めます。ニンニクが焦げてきたら取り出し、みじん切りした、玉ねぎ・にんじん・ニンニクを入れて炒めます。その後、ひき肉をハンバーグのように一塊にし、フライパンで両面に綺麗な焦げ目がつくまで焼きます。「こうすることで、肉の生臭さをなくし、肉の食感も楽しめます」との先生の説明に「そうなんだ!これは家でも出来そう!」と話しつつ、先ほど玉ねぎなどを炒めていた鍋に両面を焼いたひき肉を入れ、ヘラで切るように崩します。その後、赤ワインを入れアルコールが飛ぶまで煮こんだら、ホールトマトを加え更に煮込みます。

 煮こみ作業を生徒さんに任せ、『食べづらい。カレーぱん』の成型に挑戦です。本来、カレーパンはパン生地の中にカレーが入っていますが、『食べづらい。カレーぱん』は、チーズが入ったパンにカレーがかかっています。成型作業では、生徒さんが事前に用意してくれたパン生地を使い、ミックスチーズの包み方のコツを教わりながら一緒に行いました。
 その後、ラザニアの生地をパスタマシンで薄く伸ばす作業と型に合わせて生地をカットする作業を、2人1組で力を合わせてテキパキと行いました。
 カットした生地は、塩分濃度1%のお湯で茹で、ラザニアの型にミートソースと交互で重ねていきます。最後の生地をのせる前にホワイトソースを入れ、一番上にミートソースとミックスチーズとパルメザンチーズをかけたらあとはオーブンで焼くだけ...。

 最後に先生より「自宅のオーブンで、チーズの様子を見ながら、170℃で30分焼いて下さい。全部、火は通っているので、チーズが良い感じになったら食べられます。食べづらい。カレーぱんは、肉・丼まつりで出店するので良かったら食べに来て下さい。」とお話があり、食品実習を終えました。